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    と後を追ふと、徳次は

    「あれなら、私の方からいゝやうにしときます」

    「やあ、しばらくで」

    急いであたりさはりのない返事をすると、今泉はもう隣りの人の方を向いて挨拶をした。

    「すみましたよ。さあ。何でもありませんなあ。ぢき起きられますよ。ごく軽いんですからね」

    房一は急いで膿盆をひきよせた。

    「今日はほんの御挨拶に上つたので、いづれ又ゆつくり――」

    河原の端にある高い築堤の上で、白い割烹着かつぽうぎを着た女が、口に手をあてて何か叫んでいた。

    房一がそこへ出るのと、さつきの二人が表から入つて来るのと同時だつた。

    徳次は又ぐらりとした。

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